やまあいピクルスについて

やまあいとは

日本は山が多く平地が少ない国と言われますが、国土の約6割は山地で、ほとんどが森林に囲まれています。

当店のある島根県江津市は、中国山脈の山間(やまあい)にあります。山々の間には中国地方一の大河「江の川」が流れ日本海へと注ぐ、海・山・川の揃った自然豊かな町です。

自然と水が豊かな山間では、大規模農業には適していませんが、古来より農業が営まれ、少量ながらも多種多様な作物が育てられています。

やまあいと流通の課題

日本は山が多く平地が少ない国と言われますが、国土の約6割は山地で、ほとんどが森林に囲まれています。

山間は、平地が少ないため大規模な農業に向いていません。大量生産ができないことと、交通の不便さから一般的な流通にのせにくいという課題があります。
しかし、山間は栄養豊富な大地と豊富な水があり、また、大きな寒暖差によって作物がおいしく育ちます。流通にのらない立地だからこそ、商品の差別化に力を入れており、おいしさや安全性、珍しさなど付加価値の高い作物が栽培されています。

やまあいの生産者がつくる美味しい作物 -Yamaai pickles-

山間には多くの生産者がおられ、
それぞれこだわりをもって多種多様な作物を栽培されています。

はんだごぼう

自然栽培で育てた「はんだごぼう」

中国地方一の大河「江の川」沿いにある江津市桜江町は、昔からごぼうの産地として有名です。そんな桜江町でごぼうを栽培されている反田さんは、農薬だけでなく、肥料すら使用しない、「自然栽培」でごぼうを育てています。
山から川を通して運ばれる肥沃な土と自然の力で栽培される「はんだごぼう」は、皮も食べられ、あく抜きも不要です。その安全性と美味しさから都会地の有名な高級スーパーのバイヤーからも引き合いがあるほどのごぼうです。

定番和風ピクルスの「ごぼう」に使用しています。

ハウスで栽培した採れたてイチゴ

家族3人で米、あすっこ、イチゴの栽培をされているMOGMOGファームの藤井さん。農業を通して地域を盛り上げることが会社の理念です。

甘い香りが特徴の「かおり野」を中心にハウスでイチゴを育てています。新鮮なイチゴは、地元の産直市で並ぶ他、菓子店や飲食店などでも使用されています。

11月~6月(その年の栽培状況による)の季節限定ピクルスに使用しています。

産直市に集まる地元野菜

当店からわずか2.5kmの距離にある道の駅「サンピコごうつ」。江津市の産直市で、山の幸、海の幸、川の幸が集まります。

日々、地元の生産者さんが作られた野菜や果物がところせましと並び、地域内外のお客様で賑わっています。

農家の方が直接販売できる施設があるおかげで、地域には多種多様な作物がつくられています。

やまあいピクルスでは様々な生産者さんの作物を美味しいピクルスにしています。

やまあいピクルスのこだわり -Yamaai pickles-

生産者の方が大切に育てた新鮮な素材を
手づくりで極上のピクルスに。

鮮度と美味しさを大事に

農家さんとも関わりながら、サンピコで実際に野菜を見て手に取っています。食材のカットから瓶詰めまでひとつずつ手作業で製造しています。

化学調味料、保存料、着色料は一切使用していません。

だからこそ食べ終わったピクルス液も、ドレッシングやビネガードリンクで最後まで楽しんでもらいたいです。

ピクルスで農業版SDGsの実践 -Yamaai pickles-

山間の農産物は、品質が良くてもその立地から流通が厳しいため、ピクルスに加工することでその課題を解決しようと考えました。

また、野菜は、美味しさが一緒でも、大きさや形などが少し規格と違うだけで流通上では「規格外」となり商品価値が下がります。また、豊作の時は、供給過多による値下がりを防ぐために作物を廃棄をすることもあります。

長期保存が可能なピクルスに加工をすることでこうした規格外商品やモノが良いのに廃棄されるフードロスを防ぐことが可能です。

やまあいピクルスのSDGs
1.規格外野菜に付加価値を
2.農家さんの廃棄ゼロを目指す
3.旬の野菜を長期間楽しめる
4.目で楽しむピクルス

運営元は、地域を活気づけたいと考える地元の建材屋さん
Yamaai pickles-

やまあいピクルスの運営元は、島根県江津市で建築・土木資材等の販売、新築やリフォーム等の建築施工を行っている日興建材有限会社です。
江津市は山間が多い田舎町ですが、長く続く過疎化・少子高齢化・農業の後継者不足によって休耕田や耕作放棄地が増えています。
そんな時に出会ったのが、2014年から江津市ではじまった「52KOKEPROJECT-ごうつコケプロジェクト」でした。この苔の栽培は、建築資材にもなり、地域の耕作放棄地の活用にもつながると考え、農業事業が始まりました。

まったくの素人から始めた苔の栽培事業は現在も続いており、今では休耕田を活用し、10,000平方メートルを超える自社圃場で苔を自社栽培しています。
苔の栽培を自社行い、農業に参入したことから農家の方々とのネットワークができました。そこで、地域の生産者の皆様が抱える課題を知り、農作物をピクルスに加工して販売をしていく事業を開始しました。
地域にある会社として、会社、地域、地域の皆様の継続的な発展を目指して活動しています。